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全国旅行支援はワーケーションもOK?観光庁・47都道府県に聞いてみた

2022/11/24 Thursday
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現状、2022年12月20日まで、日本全国で実施されている「全国旅行支援」。宿泊額の一部が補助され、地域限定クーポンをもらえるお得な制度だが、ワーケーション(ワーク+バケーション)のビジネス利用はできるのでしょうか?観光庁・47都道府県の窓口に問い合わせてみました。

全国旅行支援は、ワーケーションに使える?

「全国旅行支援」は、宿泊額のうち40%(上限は1泊あたり5,000円、交通付き商品の場合は8,000円)が補助され、さらに土休日は1,000円、平日は3,000円の地域限定クーポンをもらえるという制度。まずは、前提となる条件についておさらいしましょう。

  • 1人1泊当たりの代金が「平日5,000円以上、休日2,000円以上」の旅行商品が対象
  • 運転免許証、健康保険証などによる本人確認、居住地確認ができることが必要
  • ワクチン接種歴(3回以上)の証明またはPCR検査などによる陰性の確認が必要
  •  ※後日の提出はNG。PCR検査・抗原検査などには有効期限があるため注意。なお、簡易キットでの陰性確認は不可。

  • 宿泊の場合、宿泊日とその翌日がともに休日(土・日・祝)の場合には休日扱い、それ以外は平日扱い
  • 1回の申し込みにつき、最長7泊まで利用可能
  • 期間中、利用回数に制限はなし
  • 予算の上限に達した場合、期間中でも停止する可能性あり

旅行に行く際には忘れずに利用したい「全国旅行支援」ですが、ビジネスの要素が含まれるワーケーションや出張などでの利用は可能なのでしょうか?

観光の要素を含めれば、ビジネス利用もOK!?

観光庁へ「全国旅行支援はワーケーションで使えるか?」と問い合わせてみたところ、「詳細は、各都道府県で決めてもらっている」との回答が。ということで、47都道府県すべての窓口に電話で問い合わせてみました。

その結果、すべての都道府県で「観光の要素を含むワーケーション・出張の場合、全国旅行支援は利用してOK」という回答でした。

ただし、出張のみでの利用など「観光の要素が0の場合はNG」という都道府県も複数ありました。どこからが観光になるのか判断が難しい部分もありますが、全国旅行支援の趣旨は、あくまでも「観光需要喚起」であることを理解したうえで利用しましょう。また、公費によるものは対象外になるので、公務員の方などは要注意です。

新型コロナ第8波がニュースになっていることもふまえ、全国旅行支援の利用に当たっては、マスクの着用・3密回避・手指消毒など、基本的な感染対策を徹底することが大前提となります。

都道府県ごとに異なるルールも。チェックすべきポイント3つ

観光要素があればビジネス利用もできると分かったところで、全国旅行支援を利用する前にチェックしておきたいポイントを3点ご紹介します。

地域限定クーポンが、スマホアプリなどで電子交付される都道府県もあります。たとえば、東京都や神奈川県、静岡県などでは「region PAY」アプリ、群馬県や和歌山県、滋賀県などでは「STAYNAVI」。岐阜県では「ぎふ旅コイン」アプリから、クーポンやそれに当たるポイントを獲得する仕組みです。現地へ行く前に、スマホにダウンロードしておくとスムーズでしょう。

ワクチン接種歴の確認について、独自のルールを定めている県もあります。たとえば、和歌山県では独自に実施する「同意確認書兼ワクチン・検査確認シート」の記入・提出が必要です。また、ワクチン接種日からの日数に条件が付くケースもあります。たとえば、山口県では接種日の翌日を1日目として、3回目接種から14日以上経過していることが条件です(山口県民は2回接種でOK)。

デイユースは対象外になる都道府県も。たとえば「出張先でホテルのデイユースを使った」という場合、割引対象外になる可能性もあります。心配な場合は、利用先のホテルに確認しておきましょう。

また、知っておくとお得・便利な情報もあります。
・「全国旅行支援」は、市町村が行っているお得なキャンペーンとの併用も可能です。例えば福島県では、福島市・二本松市・田村市で独自のお得なキャンペーンが行われています。

・マイナンバーカードを取得済みの場合は、政府が公式で提供している「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」を使うと、紙の証明書を持ち歩く必要がなく便利です。以前に紙の接種証明書を取得している人も問題なく発行できるので、ぜひ使ってみてください。

必要な条件やお得な情報を見逃さないために、予約や具体的な計画を立てる前に各都道府県の全国旅行支援に関するサイトを確認しておくことをおすすめします。

⇒都道府県の問い合わせ先一覧はこちら

お得情報が続々!あなたはどこでワーケーションする?

キャンペーンや地域限定クーポンの名称は、都道府県ごとに異なり個性豊か。さらに、独自のお得なキャンペーンを追加で行っている自治体もあります。せっかくワーケーションをするなら、よりお得に楽しめる行き先を選びたいものですね。

●北海道
北海道内の公共交通機関を、最大50%オフで利用できる「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」を実施中。期間は2022年12月末まで。
※一部のチケットは補助金額の上限に達し、取り扱いが終了しています。

●長野県
秋の信州 観光キャンペーン「秋の信州 食欲!旅欲!観光キャンペーン」を実施中。長野県ならではのグルメや紅葉、話題のスポットなどが紹介されています。蕎麦・フルーツ・ワイン・日本酒など、おいしいものがそろった長野県。グルメ派にはたまりません。

●茨城県
2022年10月から「プレデスティネーションキャンペーン」として、アウトドアアクティビティや秋の味覚などの企画が用意されています。テーマは「体験王国いばらき」。体験型キャンペーンで、茨城県の魅力を味わえそうです。

●三重県
三重県内に宿泊し、アンケートに答えた人の中から抽選で100名に、松阪牛や伊勢えびなどがプレゼントされます。「高級グルメが当たるかも?」 というワクワク・ドキドキがお土産になるなんて、粋ですね。

●奈良県
奈良県内への旅行商品が、割引率50%に。 全国旅行支援での割引が40%、それに奈良県が独自に上乗せする分が10%です。さらに休日の旅行の場合、地域限定クーポンが1,000円分(奈良県民は2,000円分)追加されます。

●岡山県
岡山県の独自ルールで、旅行代金の下限額が2,000円に(宿泊施設への直接の申し込み限定)。全国ルールは5,000円なので、より気軽に利用できます。さらに、高校生以下の子どもを同伴する場合はもっとお得に。休日利用で、1人1泊あたり5,000円以上の旅行代金であれば、子ども1人1泊につき地域限定クーポン券が2,000円分追加されます。

●徳島県
独自の上乗せ補助「みんなで!徳島旅行割プラス」キャッシュバックを実施中。全国旅行支援の割引が適用された、1名あたり21,000円以上の「交通付き旅行商品」を対象に、1,000~5,000円のキャッシュバックがあります。1名1回の旅行につき最大3泊まで、かつ事前申し込み・事後のキャッシュバック申請が必要となります。

●愛媛県
独自の施策「ぐるっと周遊えひめ旅」では、県内の宿泊者向けにバスツアー・タクシーツアーが用意されています。バス・タクシーの事業者が設定した商品限定で、愛媛県内の宿泊・体験がお得になったり、タクシー1台あたり1時間2,500円が割引に。

●長崎県
長崎県民限定で、高校生以下の子どもを育てる世帯へクーポンが上乗せされます。子どもを含む土曜日の家族旅行で、かつ子どもの旅行代金が5,000円以上の場合、地域限定クーポンが子ども1人当たり2,000円分、追加で付与されるというもの。なかなか旅行に行く機会のない子育て世帯を応援するという趣旨です。

各都道府県が、趣向を凝らして展開している「全国旅行支援」。旅行ではもちろん、観光の要素を含めてワーケーションや出張でも利用してみてはいかがでしょうか。

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さくら もえMOE SAKURA

出版社の広告ディレクターとして働きながら、パラレルキャリアとしてWeb媒体の編集・記事のライティングを手掛ける。主なテーマは「働き方、キャリア、ライフスタイル、ジェンダー」。趣味はJリーグ観戦と美術館めぐり。仙台の街と人、「男はつらいよ」シリーズが大好き。ずんだもちときりたんぽをこよなく愛する。

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