オウンドメディアは、潜在顧客へのリーチや新たなリードの獲得など、ユーザーとの関係を持つ起点となる重要な手段です。
オウンドメディアを構築するとなると、記事の作成以外にも様々なタスクが発生します。
そこで「オウンドメディア構築で必要となるタスク」をまとめたチェックリストをNotionテンプレートとして作成したのでご紹介します。複製して簡単に使えます。
記事内のダウンロードリンクから無料で入手できますので、ぜひお使いください。
オウンドメディア構築時のタスク一覧チェックリスト
今回紹介するタスク一覧チェックリストは以下のようなNotionテンプレートです。
タスク一覧の他に担当者やステータス、日付の設定ができます。
「カレンダー」では入力した日付からガントチャート形式で確認できます。
「担当者別タスク」では割り振った担当者ごとにタスクが確認できます。各メンバーの業務量が一目でわかります。
オウンドメディア構築時のタスク一覧チェックリストのダウンロード
今回紹介した「オウンドメディア構築時のタスク一覧チェックリスト」のNotionテンプレートは以下からダウンロードできます。
フォームに入力すると、NotionのURLと使い方を記載したスライドが送付されます。
URLをクリックしてお使いください。
チェックリストのタスク紹介
チェックリストに挙げているタスクを一部紹介します。
メディアのコンセプトや目的の決定
ターゲットは誰で、そのターゲットにどんな行動をしてほしいか、どんな印象を持ってほしいかを具体的に考えましょう。
メディアのKPIの設定
リードを獲得したいのか、商品購入を増やしたいのかなど、オウンドメディアのKPIを設定しましょう。重要視する指標によって執筆する記事の内容も変わります。
KPIを設定し、運営メンバー間で目標に対する共通の認識を持ちましょう。
メディアの運用体制の決定
オウンドメディアを運営するチーム体制を決めましょう。
- 編集長
- ライター
- 校正担当
- SNS運用担当
などの役割が必要です。場合によってはメディア経由で獲得したリードに営業をかける「ナーチャリング担当」も必要でしょう。
メディアの名称の決定
メディアの名称は重要です。覚えてもらいやすく、かつメディアコンセプトに合致する名称をつけましょう。
候補を出したら、同一の名称で他社に商標などが取得されていないかも確認しましょう。
ドメイン名の決定
メディアにアクセスするURL「https://○○○.com」の「○○○.com」にあたる部分がドメインです。
メディア名の英字を使うことが一般的です。すでに取得されている場合もありますので事前に調べておきましょう。
ドメインの取得
ドメイン名が決まったらドメインを取得します。
ドメイン名の取得にはGoogle Domainsやお名前.comといったサービスがあります。
お名前.comが有名ですが、数多くのメール通知が送られるので敬遠する人もいます。
CMSの選定
CMSは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略です。
記事の文章や画像を保管するためのシステムのことです。
WordPressが使われることが多いですが、その他のCMSサービスもあります。メディアの規模や投稿方法によってどのCMSを利用するか選定しましょう。
サーバーの決定・申し込み
想定されるアクセス数や料金によってサーバーを選びます。
エックスサーバーなどのレンタルサーバーの場合、月額1,100円前後で利用できます。
WordPressなどの大手CMSサービスの利用であれば簡単にインストールできる機能があります。データベースの準備が不要なため、比較的容易に導入できます。
Amazon Web Services(AWS)などのサーバーの場合、利用した分だけ料金のかかる料金形態になっています。利用が少なければ費用は少なく済み、利用が増えれば費用も増えます。
ただし、AWSは設定や管理が複雑であり、技術的な知識や経験が必要となります。
サーバーは予算や利用目的、技術的な要件などによって決めましょう。
サーバー・DNSの設定
ドメインとIPアドレスを紐付けるDNS(Domain Name System)の設定をしましょう。
レンタルサーバー側のDNS設定を使う場合はネームサーバーの変更が必要となります。申し込んだサーバーの手順に沿って進めましょう。
SSLの設定
インターネット上の通信を暗号化して送受信するSSL(Secure Socket Layer)の設定も忘れずに行いましょう。セキュリティ向上のために必須のタスクです。
ロゴデザインの作成
メディア名が決定したらロゴデザインの作成にも取り掛かりましょう。
サイト用のテキストを用意
サイトで使用するキャッチコピーやCTAの文章を作成しましょう。
また、会社概要ページなどに入れる文章なども用意します。
SEOの要件作成(パンくずリスト、パーマリンクなど)
パンくずリストやパーマリンク(記事ごとのURLの設定)など、SEOに関わる要件を固めましょう。
サイトの構成やカテゴリーなども決めておくとよいでしょう。
トップページデザインの作成
トップページのデザインをしましょう。メディアの目的などによってもデザインが変わります。ユーザーにどんな行動を取ってほしいかを意識しながらデザインしましょう。
個別記事ページのデザインの作成
記事ページはレイアウトもデザインも様々です。
- カラム数(1カラムか2カラム、もしくは3カラム)
- それぞれのカラムの幅
- 文字サイズ
などユーザーがどう動いてほしいかを考えながら決定しましょう。
デザインの実装
デザインが決まったら実装していきます。どんなCMSを利用するかによって誰が実装を担当するか変わるでしょう。
メールアドレスの取得
必要に応じてメールアドレスも取得しましょう。リードの獲得を目的とするオウンドメディアの場合、アクションを起こしてくれたリードとその後やりとりが発生する可能性があるため、メールアドレスがあると便利です。
Google Workspaceで取得したり、契約したサーバーによっては料金内でメールアドレスも取得できる場合があります。
ライターの確保・選定
オウンドメディアのライター選びは重要です。ライターによってメディアの質が左右されます。
知り合いに依頼するか、クラウドソーシングサービスなどを通じて新たに見つけるかによって難易度もかかる時間も変わります。
ライティングルールの決定
ライティング時のルールをある程度決めておくと不必要な修正が減るので便利です。
- 数字の全角半角
- トーン&マナー
- 語尾(ですますなど)
- 各種表記(私、わたしなど)
SNSアカウントの開設
必要に応じてSNSアカウントも開設しましょう。オウンドメディアとSNSを合わせて開設するケースが多いです。
SEOで集客するとなると、早くても数ヶ月はかかります。
SNS上から集客できれば早期にアクセスを獲得できます。社内ですでにSNSアカウントを持っている人がいれば、メディアについて紹介してもらうのもよいでしょう。
Google Analyticsの設定
オウンドメディアを公開したらサイトのアクセス分析は必要不可欠です。Google Analyticsを事前に設定しましょう。
Google Search Consoleの設定
Google AnalyticsとあわせてGoogle Search Consoleを設定しておきましょう。クロールのリクエストを依頼することができます。
公開時の記事を用意
オウンドメディア公開時に記事本数が少なすぎると寂しい印象となってしまうため、10〜20本ほど作成しましょう。
以上、オウンドメディア構築時のタスク一覧の紹介でした。
紹介しているチェックリストはNotion上で複製するだけで簡単に使えます。
スピーディーに漏れなくオウンドメディア構築を始められますので、ぜひお使いください。
さとゆずSATOYUZU
株式会社キャスターで、採用支援事業「CASTER BIZ 採用」のWebマーケティングと『Alternative Work』の運営を担当しています。私生活ではECサイトの運営など。週3日働き、他の日は好きなことをやっています。3歳の娘に翻弄される日々を送っています。