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飲み会やメンバー間でのコミュニケーションは有効?

2023/09/13 Wednesday
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先日、明治安田生命から「コロナ後の健康」に関するアンケート調査結果が出ていました。

参照記事:https://www.fnn.jp/articles/-/581912

コロナ禍はリモートワークになったり、なかなか外出できなかったりで運動習慣がなくなってしまった方も少なくないかもしれません。ここ数年は、感染状況の様子を見ながら少しずつ生活の仕方を変化させないといけなかったので、習慣を作るという点においては難しかった面もあります。それが5類に移行したことで生活リズムが安定し、同じような日々を送ることが増え、新しい生活習慣や運動習慣を手に入れる人も増えている、という結果がアンケートに出ていると思います。

一方、アンケートで興味深いのは「人と会うこと」「飲み会」の2点です。この2つがストレス解消になっている人もいれば、逆にストレスになっている人も同じくらいの割合存在して、まさに真っ二つに意見が分かれています。

私たちキャスターは全員リモートワークですが、確かに社員を見てみても外出して人と飲むのが好きな人、普段会わないので飲みましょうと言ってくる社員もいれば、そういう交流はあまり望んでいない社員もいます。これはどっちがいい、悪いという話ではなく、人それぞれ会社や同僚との付き合い方や、その深さには差があるということです。

一見当たり前に聞こえますが、チームを作っていく管理職にとって、これは非常に重要な事実です。具体的にいうと、実際に対面で会ったり飲み会をしてチームビルディングをしようとする管理職は少なくないと思いますが、これをすることでやる気が上がる人もいれば、逆にストレスになってしまう人がいるということでもあります。

つまり良かれと思ってやったことが、社員のストレスを溜めたり、やる気を阻害してしまう要因にも繋がってしまいます。職場には「一体感」が大事とされ、みんなで集まって同じことをする、というのが重視されがちですが、それでは通用しなくなってるということでもありますし、今までは飲み会などをストレスに感じていた人が我慢していただけなのが表面化した結果とも言えます。

これからは、人によってストレスを感じるポイントや会社との付き合い方は違うということを理解し、それぞれのメンバーがいかにストレスを感じないかを考慮しながら、チームを作らないといけません。

つまり、今までと全く違うスタイルのチーム作りの技術やスキルを管理職は身に付けなくていけなくなった、ということでもあります。管理職の価値観のアップデート、チーム作りのスキルのアップデートは必須であるとも言えるでしょう。

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※この記事は、2023年9月時点の情報をもとに執筆しております。

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石倉 秀明HIDEAKI ISHIKURA

働き方に関する調査・分析・研究を行うAlternative Work Lab所長。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程在籍。『Live News α』(フジテレビ系列)、『ABEMAヒルズ』(ABEMA)コメンテーターや『ダイヤモンド・オンライン』での連載、書籍執筆などの活動も行う。著書に『会社には行かない』『コミュ力なんていらない』『THE FORMAT』等。

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