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103万円の壁というけれど…複雑な制度だからこそ、一度調べてみる

2025/07/23 Wednesday
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参議院選挙では物価高対策が最大の焦点となり、その中でも手取りを増やす政策が話題になっています。

しかし、以下の記事にもある通り、制度に対して不安に感じる人もいるようです。
参照記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/bbf23b0e15d5ad9cf28d50b1f6dc7d69bfc75314

例えば、「103万円の壁」といった言葉はなんとなく聞いたことある人も、これは何を示すのか理解できていない人がほとんどではないでしょうか。実は103万円と言っても、基礎控除と給与所得控除、特定親族特別控除などいくつかの控除が混ざっており、非常に複雑な制度なのです。

この複雑さゆえ、実は給与を受け取っている全員にとって恩恵のある話なのにも関わらず、大学生だけに恩恵があるように思っていたりする人もいるのではないかとと思います。

さらには、社会保険料の減額を訴えていた別の政党もあります。これらは、給与明細でなんとなく引かれていたり、年末調整のタイミングで会社が一括でやってくれているため、何がいくら引かれているのか理解している人は少ないでしょう。

結果として、非常に多くの金額が給与から引かれているにも関わらず、現役世代でもわかりやすい消費税減税の方が魅力的に映る側面もあるのでは、と思います。

本来、税はシンプルで公平なものでないといけないはずですが、結果それは実現されていません。

本当はそれが修正され、シンプルな制度になるに越したことはありませんが、私たちはこういった機会だからこそ、一度自分で調べてみてもいいのかもしれません。

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※この記事は、2025年7月時点の情報をもとに執筆しております。

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石倉 秀明HIDEAKI ISHIKURA

働き方に関する調査・分析・研究を行うAlternative Work Lab所長。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程在籍。『Live News α』(フジテレビ系列)、『ABEMAヒルズ』(ABEMA)コメンテーターや『ダイヤモンド・オンライン』での連載、書籍執筆などの活動も行う。著書に『会社には行かない』『コミュ力なんていらない』『THE FORMAT』等。

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